水循環、上下水道のしくみ

水のはなし

多摩川水系の水源の一つ 「百尋ノ滝」

多摩川水系の水源の一つ 「百尋ノ滝」

月探査衛星「かぐや」が最初に撮った月の写真は北極でした。将来、人が月面で生活するのに不可欠な水が北極には存在する可能性があるからです。私たち生物は水が無くてはこの地球上に誕生することもなく、生きていくこともできません。水は雨として地上に降り川となって海へ注ぎ蒸発して雲となり再び雨となって循環をしています。

私たち現代人は、飲用や農業用はもちろん高度な産業や快適な生活を維持するのに必要な良質で大量の水は、この水の循環の一部を使っています。主に川から水を取り浄水にして広く配水するのが上水道で、使われて汚くなった水を集め浄化して川などの自然に戻すのが下水道です。

このように上下水道が一年中、一日中休むことなく働くことによって、私たちは水ついて何の心配をすることなく生活をすることができているのです。しかし、世界中には、子供が10kmも離れた井戸まで飲料水として泥水を汲みに行かなければならない地域や汚れた水がそのまま捨てられて魚も住めないようなドブ川になっている地域がまだたくさんあります。

わが国では、明治以来、上下水道の整備が先人達の努力で進められ、上水道はほぼ100%近くに、下水道は70%を超える程度まで普及が図られてきました。しかし、未整備地域の普及、良好な水資源の確保、運転管理、経営、施設の更新、改良、災害への対応など多くの課題を抱えています。

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